血管の隆起が肉眼で確認できる前から、足の内部では静かな異変が始まっています。下肢静脈瘤の初期症状として極めて多いのが、夕方になると靴がきつくなるような足のだるさやむくみ、そして就寝中に突然ふくらはぎが激しくつる「こむら返り」です。
SNSや医療相談掲示板などに寄せられる当事者の体験談を検証すると、「毎晩のように足がつって目が覚めていたが、水分不足や疲労のせいだと思い込んでいた」「ふくらはぎの皮膚がかゆくなり、皮膚科で塗り薬をもらっていたが治らなかった」という声が多数見受けられます。逆流した血液が足にうっ滞すると、静脈圧の上昇によって周囲の組織に老廃物が蓄積し、神経を刺激して痙攣(こむら返り)や慢性的なかゆみを誘発します。
「見た目にはコブが出ていないから大丈夫」と過信するのは早計です。皮下脂肪が厚い方の場合、血管が深部に隠れて表面化しにくく、重度のだるさや皮膚障害が先行して現れるケースも珍しくありません。