ネット上の感想や考察スレッドでは、ゲンスルーを「単なる冷徹な殺人鬼」として捉える声がある一方で、綿密に読み込むファンからは「最も奇妙な仲間愛を持つ悪役」として語られます。
その最大の根拠が、敗北直後の発言です。ゴンに完全に敗れ去り、全身火傷と打撲で動けないゲンスルーは、ゴンたちが「大天使の息吹」を取り出した際、自分の命ではなく仲間のサブとバラの治療を最優先で頼み込みました。
幻影旅団が仲間に対して強い連帯感を持つのと同様に、ボマー3人組の間にも嘘偽りのない強固な信頼関係が存在していたのです。赤の他人に対しては虫けらのように命を奪う残虐性を見せる一方で、身内に対しては一切の裏切りを行わない――この強烈な二面性こそが、キャラクターとしての深みを生み出しています。