本作が放送された2018年当時、第1話の世帯平均視聴率は9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、決して派手なスタートではありませんでした。しかし、小学生から高校生の若年層、そしてかつて80年代ヤンキーブームをリアルタイムで生きた40〜50代の親世代という二世代を巻き込み、回を追うごとに視聴率は右肩上がりに上昇。最終回には番組最高となる12.6%を記録しました。
一方で、ネット上では「福田雄一監督の内輪ノリが強すぎるのではないか」「アドリブが長すぎて物語のテンポが崩れている」といった批判的な声が散見されたのも事実です。特に、佐藤二朗さん(理子の父役)やムロツヨシさん(椋木先生役)が登場するシーンにおいて、共演者が芝居中に吹き出してしまうカットがそのまま本編に使われていたことに対しては、SNSや掲示板で賛否が真っ二つに分かれました。
しかし、当時の現場取材や出演者の回顧録を検証すると、単なる悪ふざけとは異なる厳格なプロフェッショナリズムが見えてきます。アクション監督を務めた田渕景也氏の手記によると、アクションパートの撮影は「一切の妥協を排したワンカットの長回し」で構成されており、賀来さんや伊藤さん、清野さんは生傷を絶やさず極限のフィジカルトレーニングを重ねていました。コメディパートの緩急は、この「命がけの格闘シーン」が存在するからこそ引き立つという計算されたコントラストだったのです。視聴者満足度調査でも、80%以上が「家族全員で大笑いしながら安心して見られる唯一の作品」と回答しており、批判を補って余りある大衆的支持を獲得していたことが実証されています。