ヤヌスの鏡が今も語られる理由!最終回の真相とキャスト現在を完全解剖

ヤヌスの鏡が今も語られる理由!最終回の真相とキャスト現在を完全解剖

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大映ドラマ『ヤヌスの鏡』のクライマックスは、今なお語り草となるほどの壮絶な展開を見せました。祖母・初江(初井言榮)からの過酷な折檻やプレッシャーによって解離性同一性障害を発症した主人公・小沢裕美(杉浦幸)は、夜になると凶悪な非行少女・大沼ユミへと変貌。裏社会や暴走族の抗争に巻き込まれていきます。

ドラマ版の最終回において、最大の鍵となったのは裕美とユミという相反する2つの人格の対峙でした。ユミの凶行を止めようとする熱血教師・堤邦彦(山下真司)や、ユミに惹かれながらも更生を願う野獣会会長・進東哲也(風見しんご)らの必死の叫びが響くなか、裕美は鏡の中に存在するユミと精神世界で対決します。最終的に裕美は、自らの心の闇であり盾でもあったユミを受け入れつつも、深い眠りへと封じ込める道を選び、周囲の温かい愛に包まれながら本来の自分を取り戻すという幕引きを迎えました。

そして本作の代名詞とも言えるのが、名優・来宮良子によるオープニングナレーションです。

「古代ローマの神・ヤヌスは、物事の内と外を同時に見ることができたという……」から始まる語りは、視聴者を一瞬にして狂気と哀愁の世界へと引き込みました。劇中でユミが言い放つ「アタシの名前は大沼ユミ、夜の盛り場を仕切る野獣会の頭さ!」「ウジ虫ども!」といった数々の過激な名台詞は、清楚な美少女アイドルだった杉浦幸のギャップも相まって、当時の社会現象となりました。また、椎名恵が歌う主題歌『今夜はANGEL』(洋楽カバー)のドラマティックなメロディが、運命に翻弄される少女の悲哀を完璧に引き立てていました。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。