日本人の犬に対する深い愛着や親近感は、カルチャー面からも脈々と受け継がれている。忠誠心と家族の絆を描いた名作映画『HACHI 約束の犬』や、子どもから大人まで世界中で愛されるアニメ『パウ・パトロール』など、犬が持つポジティブな存在感は私たちの日常に深く浸透している。こうした文化的背景も、オフィスで犬を受け入れる心理的ハードルを下げる一因となっている。
さらに、オフィスで活躍する犬たちの日常を捉えたInstagramのストーリーズやYouTubeのショート動画は、企業のブランディングにおいて絶大な威力を発揮する。「うちの会社の看板犬」としてSNSに投稿されたコンテンツは瞬く間に拡散され、採用面接で「SNSでワンちゃんを見て応募しました」と語る求職者が相次ぐケースも珍しくない。採用広報の文脈においても、犬社員は極めて高いリターンをもたらす資産となっているのだ。