血液培養の正しい手順完全ガイド!ボトルの順番や採血量を徹底解説

血液培養の正しい手順完全ガイド!ボトルの順番や採血量を徹底解説

血液培養の正しい手順完全ガイド!ボトルの順番や採血量を徹底解説の要点や背景をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。

血液培養の検出感度を決める最大の要因は、実は消毒手技以上に「採血量」そのものです。血中の菌数は想像以上に少なく、重症な菌血症であっても血液1mL中に1コロニー以下しか存在しないケースが珍しくありません。

成人における推奨採血量は、ボトル1本あたり8〜10mL、1セットで約20mL(2セット合計で30〜40mL)です。血液量が少なすぎると偽陰性を招き、重大な感染症を見逃す原因になります。逆にボトル既定の容量を超えて血液を過剰に注入すると、培地内の抗凝固剤(SPS)のバランスが崩れたり、白血球の貪食作用によって菌が死滅したりして発育が阻害されるため注意が必要です。

一方、小児の場合は成人のように大量の採血を行うと医原性の貧血を引き起こす危険があります。小児科領域では、体重に応じた適正採血量が設定されており、一般的には総血液量の1%未満(体重1kgあたり0.5〜1mL程度)を目安に、小児専用の培養ボトルを使用して採取を行います。

採取された検体は検査室の自動血液培養装置にセットされ、多くの病原菌は24時間から48時間以内に陽性判明します。初期培養で菌の発育が検知されると、迅速にグラム染色が実施されて主治医へ中間報告が届き、標的を絞った適切な抗菌薬治療(ディエスカレーション等)への切り替えが可能になります。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。