映画ドラえもんの歴史は、大きく分けて大山のぶ代を中心とする第1期(1980年〜2004年)と、水田わさびへとバトンが渡された第2期(2006年〜現在)の2つの大きな潮流で語られます。
記念すべき第1作『のび太の恐竜』(1980年)は、原作者である藤子・F・不二雄自らが「日常から非日常への大冒険」をコンセプトに描き下ろしたマスターピースです。この作品のメガヒットを起点に、春休みに劇場で映画ドラえもんを鑑賞する文化が日本全国へと定着しました。第1期は全25作が制作され、『大魔境』『海底鬼岩城』『魔界大冒険』『鉄人兵団』など、SFファンを唸らせる骨太なプロットと濃密な世界観が次々と生み出されました。
そして2005年、声優陣の一新というシリーズ最大の転換期を迎えます。キャスト交代直後の2006年に公開された『のび太の恐竜2006』では、渡辺歩監督による大胆な作画改革とエモーショナルな演出が施され、往年のファンを驚嘆させました。さらに映画ドラえもん2026年最新作に至るまで、毎年時代の空気感を巧みに取り入れた挑戦的なストーリーテリングが展開され続けています。