癌細胞のエネルギー源を絶つ?最新研究が明かすワーバーグ効果

癌細胞のエネルギー源を絶つ?最新研究が明かすワーバーグ効果

癌細胞のエネルギー源を絶つ?最新研究が明かすワーバーグ効果について徹底解説いたします。詳細な分析をお届けします。

話は1920年代に遡る。ノーベル生理学・医学賞を受賞したドイツの生理学者オットー・ワーバーグは、異様な現象を発見した。酸素が十分に存在する環境であっても、がん細胞は効率的な有酸素呼吸ではなく、大量の糖を消費する「解糖系」依存の代謝を選ぶ。これこそがワーバーグ効果だ。

当時、この発見は異端視されることも多かった。効率の悪いエネルギー生成経路をあえて選択する理由が謎に包まれていたからだ。しかし現代の分子生物学は、その歪んだ代謝システムこそが、がん細胞が急速に分裂し、周囲の組織へ浸潤するための資材調達ルートであることを突き止めた。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。