2026年に入り、ビデオリサーチが算出する視聴データはかつてない混迷を極めている。従来の「世帯」から「個人」へのシフトが定着して久しいが、今や指標の軸足は完全に二分された。
放送当日のリビング熱を示すリアルタイム視聴率において、首位争いを繰り広げるのは各局が総力を結集したプライム帯の意欲作だ。しかし、録画や見逃しを網羅したタイムシフト視聴率を加味すると、ランキングの順位はガラリと姿を変える。一昔前のように「世帯15%を超えれば合格」という単純な方程式は、すでに過去の遺物となった。
現在、業界内で密かに注目を集めているランキング上位陣の顔ぶれは実に興味深い。地上波の伝統を守り抜くTBSテレビと、独自のポップ感で若年層のハートを掴み直したフジテレビが熾烈な首位争いを展開。そこへ配信主導型の新勢力が切り込むことで、一筋縄ではいかないデッドヒートが繰り広げられている。