「服にインクがついてから数日放置してしまった」「洗濯機で一度洗って乾かしてしまった」という場合でも諦める必要はありません。身近にある日用品の化学特性を組み合わせることで、服についたインクの落とし方としてプロ顔負けの効果を発揮する裏ワザがあります。
時間がたった水性ペンの染み抜きには、油分を分解する力と粒子を浮き上がらせる界面活性力を持つ台所用中性洗剤と、弱アルカリ性の洗浄力を持つウタマロ石鹸、さらには皮脂やタンパク質汚れを緩める重曹とセスキ炭酸ソーダが極めて効果的です。
具体的な染み抜きの手順は以下の通りです。
【ステップ1:汚れの裏に当て布を敷く】
染みがついた面を下にして、要らないタオルやキッチンペーパーの上に置きます。上から叩いて下の当て布にインクを移し取る構造を作るためです。
【ステップ2:台所用中性洗剤を直接塗布する】
染み部分の裏側から台所用中性洗剤の原液を数滴垂らし、使い古した歯ブラシの背や綿棒でトントンと軽く叩き込みます。絶対に横にこすってはいけません。
【ステップ3:重曹ペーストまたはウタマロ石鹸で浮かす】
顔料インクや頑固な固着が見られる場合、重曹と少量の水を混ぜたペーストを乗せるか、ウタマロ石鹸を直接塗り込みます。弱アルカリ性の成分が繊維をわずかに膨潤させ、奥に入り込んだ粒子を外へ押し出します。
【ステップ4:ぬるま湯で押し流し、酸素系漂白剤で仕上げる】
40℃前後のぬるま湯で、裏側からシャワーの水圧を当ててインクを押し流します。もし色がうっすら残っている場合や、白い服のインク染み抜きを行いたいときは、40〜50℃のお湯に規定量の粉末または液体の酸素系漂白剤の使い方を守って溶かし、30分ほど浸け置きします。これにより、繊維に残った色素成分が酸化分解され、新品のような白さが蘇ります。