地域住民や保護者の間で交わされる「木津中の評判」は、ここ数年で大きく様変わりした。かつて抱かれていた下町の雑多なイメージは一新され、一人ひとりに目を配るきめ細やかな指導体制が高く評価されている。「生徒と教師の距離が近く、相談しやすい雰囲気が根付いている」と語るのは、現役生徒を持つ保護者だ。
進学実績においても確かな手応えが見える。大阪府立の難関進学校から特色ある私立高校、専門学科まで、生徒が自らの意志で選ぶ進路の幅が格段に広がった。学力偏重に陥ることなく、基礎学力の徹底定着と探究学習を両立させる独自カリキュラムが、着実に実を結びつつある。
校風の根底にあるのは「多様性の包摂」だ。国籍や文化的背景が異なる生徒も自然に溶け込み、互いを認め合う土壌がある。この飾らないオープンな雰囲気こそが、木津中学校最大の強みといえる。