アニメ制作の現場において、少年役のオーディションは激戦区の一つです。女性声優が演じる少年役には「可愛らしさ」と「少年特有の骨太さ・濁点感」の両立が求められます。小市眞琴が数々の名作・話題作で選ばれ続ける理由は、その圧倒的な音圧と、身体運動と声が連動したリアルな息遣いにあります。
『るろうに剣心』の明神弥彦役では、東京の下町育ち特有の威勢の良さと、剣士としての矜持を持つ少年の「叫び」を一切のブレなく出力。オーディション現場でも、殺陣の知識があるからこその「剣を振る際の呼吸」が高く評価されたと言われています。
さらに『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』のロイド役では、一見あどけないショタボイスでありながら、魔術を行使する瞬間に見せる冷徹なトーンへのスイッチングが見事でした。この音響監督や演出陣の要求に即座に応える引き出しの多さが、指名オファーやオーディション突破を支える武器となっています。