数字の華やかさの陰で、社会的な課題も浮き彫りになっています。正しく認識しておくべき2つの現実が存在します。
野良猫の推定生息数とTNR活動の現在地
「街で見かける猫が減った」と感じる人が増えている背景には、自治体やボランティア団体によるTNR活動(捕獲・不妊去勢手術・元の場所に戻す)の普及があります。全国の野良猫の推定生息数は着実に減少傾向にあり、行政による殺処分数も過去最少レベルへと改善しました。しかし、依然として地域住民間の餌やりトラブルや糞尿被害を巡る摩擦はゼロになっていません。
多頭飼育崩壊の深刻化と飼育者の孤立
猫の繁殖力の高さ(年に数回出産し、1回で数匹産む)を甘く見たり、不妊去勢手術を怠ったりした結果、数十頭規模に増殖してしまう「多頭飼育崩壊」が社会問題化しています。これは単なる個人の怠慢ではなく、高齢化や社会的孤立、経済的困窮が背景にあるケースが多く、福祉と動物愛護の連携による早期発見が急務となっています。