身体の違和感が拭えない場合、どの診療科を訪ねるべきでしょうか。一般的な町の整形外科ではレントゲン撮影のみで「骨に異常はありません」と湿布を処方されて終わってしまうケースが後を絶ちません。早期発見を確実にするためには、日本リウマチ学会認定のリウマチ専門医が在籍する「リウマチ科」あるいは「膠原病内科」を選択することが極めて重要です。
膠原病科リウマチ科初診の流れは、極めて緻密かつ多角的なプロセスを踏みます。初診時には主に以下のステップで診察が進められます。
- 詳細な問診と触診:どの関節がいつから痛むか、朝のこわばりの持続時間、家族歴などを聴取。専門医は両手・両足の全関節を丁寧に触り、滑膜の腫脹(ブヨブヨとした特有の腫れ)の有無を確認します。
- 血液検査(CRP・抗CCP抗体など):全身の炎症状態を示すCRPや赤沈に加え、リウマトイド因子(RF)、そして早期診断の鍵を握る血液検査CRP抗CCP抗体を測定します。
- 関節超音波(エコー)検査・レントゲン:レントゲンでは捉えられない超初期の滑膜の炎症や微細な血流シグナルを、高解像度の関節エコー検査によってその場で可視化します。
現在、国際的な臨床現場で標準として用いられているのが、ACR/EULAR(米国リウマチ学会/欧州リウマチ連盟)が定めた関節リウマチ診断基準(2010年分類基準)です。この基準では、過去の基準のように「骨の破壊がレントゲンに写っていること」を待つのではなく、腫脹関節の数、血清学(RFや抗CCP抗体)、急性期反応物質(CRPや赤沈)、症状の持続期間(6週間以上か否か)をスコア化し、合計6点以上で確定診断を下せる仕組みになっています。これにより、骨破壊が始まる前段階での超早期診断と治療介入が可能となりました。