ドラマ中盤から終盤にかけて、視聴者に強い衝撃を与えたのが、信子を執拗に追い詰めていたいじめの黒幕の正体でした。
信子の親切な友人として振る舞い、修二や彰とも親しく接していたクラスメイトの蒼井かすみ(柊瑠美さん)こそが、すべての嫌がらせを裏で糸引いていた真犯人だったのです。信子の制服を汚し、プロデュースの証拠写真をばら撒き、信子が最も信じていた「友情」そのものを踏みにじる葵の歪んだ悪意は、当時の学園ドラマの中でも群を抜いてリアルな恐ろしさを放っていました。
しかし、ドラマは葵を単なる勧善懲悪の悪役として切り捨てることはしませんでした。葵自身もまた、他者とどう繋がればいいのか分からず、底知れぬ孤独と空虚さに苛まれていたことが明かされます。修二たちは葵を糾弾して排除するのではなく、その痛みに寄り添い、過ちを受け止める道を選びました。
「人を信じることの難しさと尊さ」を描き切ったこのエピソードは、ネット上の掲示板やSNSでも「単なる学園モノを超えた人間ドラマの傑作」として極めて高い評価を獲得しました。