インターネット上の掲示板やSNSでは、開園当初から「レゴランドのグッズやお菓子は他パークと比較して高い」という書き込みが散見されます。知恵袋やX(旧Twitter)に投稿されたリアルな声を集約すると、以下のような傾向が見えてきます。
「箱を開けたらお菓子が上げ底だった」「2,000円近くするのに個数が少ない」というネガティブな評価がある一方、「缶や箱のクオリティが別格で、捨てる場所がない」「他社のテーマパークと違って、容器が本物の知育玩具になるから結果的に安い」という擁護派の意見も根強く存在します。
なぜこのような価格設定になっているのか。玩具業界およびテーマパークビジネスの構造を分析すると、明確な2つの要因が浮かび上がります。
第1に、デンマークのレゴ本社が定める厳格な品質・安全基準とライセンス管理です。レゴランドで販売される容器や玩具は、小さな子どもが口に入れても安全な素材規格、誤飲防止の設計、そして本物のレゴブロックと完璧に噛み合う公差(ミリ以下の製造誤差)をクリアしなければなりません。食品パッケージでありながら精密プラスチック成型品としてのコストが上乗せされているのです。
第2に、「モノ消費」から「コト消費・トキ消費」への付加価値転換です。単なる消耗品としてのお菓子ではなく、家庭に持ち帰った後も「親子の遊びの道具」として機能し続けるよう設計されています。容器を玩具としてリユースできる設計思想を理解して購入している人にとっては「妥当な価格」と受け取られ、単なる食べ物として評価する人にとっては「割高」に映るという、認識の二極化が「高い」という噂の正体です。