日本の芸能史において、プライベートメッセージの流出が社会現象化する決定打となったのは、2016年1月に報じられた人気タレントとミュージシャンの不倫騒動でした。週刊誌上に掲載された鮮明なトーク画面には、騒動を逆手に取ったかのような会話が生々しく記録されており、当時「クローンiPhone」によるトーク履歴の覗き見疑惑などが専門誌で検証される事態にまで発展しました。この事件以降、芸能人LINE流出歴代まとめとして語り継がれる大型スキャンダルが立て続けに世間を騒がせることになります。
その後も、若手人気俳優の深夜の泥酔密会をめぐる生々しいやり取りや、人気声優が特定のファンと交わしていた親密なメッセージ、さらにはトップアイドルが親しい友人だけに公開していたはずのLINE裏アカ流出芸能人の事例など、枚挙に暇がありません。かつては熱愛の証拠といえば「決定的なツーショット写真」が主流でしたが、2010年代後半以降は文春オンラインLINE流出報道を皮切りに、本人の内面や裏表の性格を直接浮き彫りにする「テキストデータ」そのものが決定打となる時代へとシフトしました。
あれから数年が経過し、芸能人LINE流出現在の当事者たちはどのような軌跡を辿っているのでしょうか。一部のタレントは数年間にわたる活動休止や地上波テレビからの撤退を余儀なくされたものの、YouTubeや舞台、独立後の自主プロデュース事業などで地道に信頼を回復し、完全復活を遂げたケースも見られます。その一方で、スポンサー契約の解除に伴う数億円規模の違約金トラブルに直面し、芸能界からの引退を強いられた事例も存在し、流出がもたらす傷跡の深さは計り知れません。