ネット上で「MOA美術館 やばい」と検索される背景を分析すると、ユーザーが抱く心理的要因は大きく2つに大別されます。1つは「新興宗教が母体と聞いて不安を感じている」というネガティブな検索意図、もう1つは「エスカレーターや景色、展示品のレベルが異次元すぎて圧倒された」というポジティブなSNS上のリアクションです。
ポジティブな意味での「やばい」は、主に館内に入った直後の体験から生まれています。山の斜面に沿って設置された総延長約200メートル、高低差約60メートルにおよぶ長大なエスカレーターを登りきると、突如として現れる巨大な円形ホール。その天井一面に投影される日本最大級の万華鏡マッピングの幻想的な光景に、多くの来館者が息を呑み「スケールがやばい」とSNSへ投稿しています。
一方で、ネガティブな文脈での「やばい」は、名称の由来や創設者の素性に対する先入観に起因しています。一般的な公立美術館とは異なるスケールの巨額投資と荘厳な佇まいに対し、「実態はどうなっているのか」「一般人が入館しても大丈夫なのか」という疑念を抱く層が検索を行っているのが実情です。