血圧の下が高いのはなぜ?放置厳禁の理由と数値を下げる改善策

血圧の下が高いのはなぜ?放置厳禁の理由と数値を下げる改善策

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ネット上のQ&Aサイトや口コミを見ていると、「収縮期血圧(上)が130を超えていなければ血管破裂の危険はないから放置して構わない」という極めて危険な言説が散見されます。しかし、これは循環器医療における重大な誤認です。

上が正常で下だけが高い状態は、上と下の数値の差である「脈圧」が極端に縮まっていることを意味します。脈圧が小さいということは、心臓が一回の収縮で送り出す血液量に対して、送り先である末梢血管の抵抗が異常に高いことを示しています。この状態が何年も続くと、心臓は末梢の狭い抵抗に打ち勝つために常に余分な力で血液を押し出さねばならず、心臓の筋肉が肥大化する心肥大のリスクが生じます。

さらに、末梢動脈が慢性的な高圧に晒されることで、腎臓の糸球体のような毛細血管の塊である臓器が真っ先に微小血管障害を起こします。自覚症状がないからと30代から数年間放置した結果、40代を迎えて本格的な収縮期・拡張期の複合高血圧へ移行し、腎機能障害や脳動脈瘤の形成を指摘される事例は決して珍しくありません。「下だけが高い初期段階」は、血管構造が完全に破壊される前に生活習慣の修正で引き返せる貴重な猶予期間であることを認識する必要があります。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。