脚を持つのは日本だけ?ワインの持ち方の真実と国際標準プロトコール

脚を持つのは日本だけ?ワインの持ち方の真実と国際標準プロトコール

脚を持つのは日本だけ?ワインの持ち方の真実と国際標準プロトコールについて専門的な視点から解説いたします。最新の情報をお届けします。

レストランでは基本的に専属のソムリエやウェイターが抜栓から注ぎ分けまでを担当するため、ゲストが自らボトルに触れる必要はありません。手酌をしようとするとサービススタッフの仕事を奪うことになり、かえって無作法と受け取られる場合すらあります。しかし、自宅でのホームパーティーや個室での会食など、自らホストとしてワインを注ぐ場面では、ワインボトルの持ち方と注ぎ方の基本を押さえておく必要があります。

ボトルの底部には「パント(Punt)」と呼ばれる深いくぼみがあります。ソムリエのように片手の親指をパントに入れ、残り4本の指でボトルの底面を支えて注ぐスタイルは有名ですが、これは握力とバランス感覚を要するため無理に真似をする必要はありません。慣れていない人が行うとボトルを滑落させたり、注ぎ口が揺れて跳ね返りの原因になります。

最も安全かつ端正に見えるのは、ボトルのラベル(エチケット)を真上に向けて相手から見える状態にし、利き手でボトルの胴体中央から下部をしっかりホールドし、もう片方の手を胸元に軽く添えるスタイルです。注ぐ量はグラスの一番膨らんでいる部分(容量の約3分の1から4分の1程度)にとどめ、注ぎ終わりにボトルの口先を手首のスナップで半回転ひねるように起こすと、しずくがテーブルクロスに垂れるのを防げます。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。