実のところ、二人の接点は映画『百花』以前にまで遡る。世界的な大ヒットを記録したアニメーション映画『君の名は。』において、RADWIMPSは主題歌を含む劇伴音楽を全面的に手掛け、長澤まさみは主人公の憧れの先輩役として声優出演を果たしていた。映画史に残る傑作の誕生をそれぞれのポジションで支えたという背景が、下地として存在していたわけだ。
音楽業界と映画界という異なるフィールドに身を置きながらも、創作への情熱や表現者ゆえの孤独を理解し合える関係。野田洋次郎が紡ぐ言葉の表現力に長澤が長年強い関心を寄せていたことや、野田側も俳優としての長澤の圧倒的な佇まいに魅了されていたことは、関係者の間では知られた話である。