膨れ上がった巨額詐欺の闇に対し、ついに動いたのが警視庁捜査二課だった。知能犯捜査のプロフェッショナルである捜査二課は、複雑に絡み合った資金の流れと投資ジャーナルの違法性を解明するため、綿密な水面下の捜査を推進した。そして1985年、ついに詐欺容疑での一斉手入れと中江の逮捕に踏み切ったのである。
この事件が社会に与えた衝撃をさらに倍増させたのが、当時の人気アイドル女優だった倉田マリの存在だ。中江との密接な関係や、贅沢を極めた資金の流用疑惑が連日のようにワイドショーや週刊誌で報じられ、日本中がこのセンセーショナルなスキャンダルに釘付けとなった。豪奢な生活ぶりは、バブル前夜の狂乱と欲望を象徴する出来事として、社会に深い記憶を刻みつけることとなった。