昭和の芸能史に残る名演として知られるのが、映画『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ』である。共演した俳優・田中健との息の合った芝居は高く評価され、作品のヒットとともに二人の人間関係も急速に深まった。やがて結婚へと至り、世間は祝福の嵐に包まれた。
だが、お互いに多忙を極める芸能活動と、すれ違う生活の中で、二人は別々の道を歩むことを選択する。当時の離婚報道は連日メディアを賑わせたが、二人は泥沼の愛憎劇を繰り広げることなく、互いの表現者としての歩みを尊重しながら静かに幕を引いた。その整然とした引き際もまた、大人の美学として深く記憶されている。