入浴法にも大きな変化が訪れている。長風呂=健康という従来の常識は、今や見直されつつある。
専門家が推奨するのは、40度前後のぬるめのお湯に15分間だけ浸かる「ジャスト15分」のアプローチだ。高密度のミネラルが溶けたお湯は、水圧と温熱効果のバランスが最も効率よく働く。これ以上長湯をすると、かえってのぼせを引き起こしたり皮脂が抜けすぎたりして肌の乾燥を招く恐れがある。
照明を少し落とし、湯気とともに広がる天然精油の香りに意識を向ける。五感を研ぎ澄ませるこの短時間が、交感神経優位に傾きがちな現代人の脳を、瞬時に副交感神経モードへと切り替える。わずか15分。だがその濃密な時間は、数時間の浅い睡眠よりも確実に身体の細胞を蘇らせていく。