ふたりの関係性が爆発的な結実を見せたのが、NHKの連続テレビ小説 らんまん、そして山崎貴監督が手がけた東宝の大作映画『ゴジラ-1.0』という二大巨編だ。驚くべきことに、これらの撮影時期は一部重なっており、ふたりはまったく異なる時代背景と世界観のなかで、深い絆で結ばれた男女を演じ分けた。
『らんまん』では植物学者・牧野富太郎をモデルにした主人公と、彼を献身的に支え続ける妻・寿恵子として、長年寄り添う夫婦の機微を見事に体現。毎朝の放送で全国の視聴者の涙をさそった。一方で、世界的な大ヒットを記録した怪獣映画『ゴジラ-1.0』では、戦後の荒廃した東京で命をかけて生き抜こうとする凄絶な絆を描き出した。圧倒的なVFXと迫力ある特撮のなかでも、二人の芝居が持つ人間味が物語の太い軸となり、作品に重厚なリアリティを与えたのは間違いない。
「まるで何年も一緒に演じてきたかのような呼吸の合い方だ」と関係者に言わしめた演技力は、山崎貴監督をはじめとする一流のスタッフたちをも唸らせた。ハードな撮影スケジュールを共に乗り越えた二人の間には、単なる共演者の域を超えた確固たる信頼が刻まれていた。