彼の軌跡を語るうえで、エイリア学園編での凄惨なまでの強烈さは絶対に外せない。エイリア学園最強チーム「ジェネシス」のキャプテン・グランとして初登場した際の衝撃は、当時の視聴者の記憶に深く刻み込まれている。冷徹な眼差し、重力を無視したかのような滑らかな動き、そして円堂守の「マジン・ザ・ハンド」を易々と打ち破った衝撃的なデビューだ。
しかし、その圧倒的な強さの裏側にあったのは、純粋な悪意ではない。おひさま園の子供たちを守りたいという一心、そして養父である吉良星二郎からの承認を欲する切実な飢えだった。狂気と純愛が裏表一体となった彼の葛藤は、敵でありながらどこか哀愁を帯びていた。だからこそ、円堂たちの情熱に触れ、呪縛から解き放たれたあとの「イナズマジャパン」での選出劇は、視聴者の胸を熱く焦がしたのだ。