今年の梅雨は例年になく短い周期で猛暑と豪雨が繰り返された。この極端な寒暖差と湿度の乱高下が、地中に眠っていた菌糸を一気に目覚めさせたらしい。東京都内の日比谷公園や、横浜市の閑静な住宅街の植え込みで、「奇妙な赤い突起物を見つけた」という報告が相次いでいる。
これまでは山林や湿った竹林の奥深くでひっそりと発生するのが常だった。しかし、ここ数ヶ月の間に目撃された場所の多くは、皮肉にも舗装されたアスファルトのすぐ脇や、人工的に整備された花壇である。都市のヒートアイランド現象が、彼らにとって最適な温床を作り出してしまった可能性がある。