石川県立大学の核をなすのが生物資源環境学部だ。ここでは植物バイオテクノロジーから微生物利用、資源保全に至るまで、生命と環境を多角的に捉える学問が展開されている。特に、日本を代表する植物生理学・植物栄養学の研究者である西澤直子元学長らが築き上げた学問的土台は、今も大学全体に深く根付いている。世界の食料問題解決に繋がる鉄養分吸収メカニズムの解明など、国際的にも評価の高い研究業績が、日々の講義や実験の現場にダイレクトに還元されている点は見逃せない。
学部内では、最新のゲノム編集技術やプロテオミクス解析を駆使した実験が日常的に行われており、学士課程の段階から質の高い研究に触れられる環境が整っている。単なる知識の暗記にとどまらず、自ら仮説を立て、実験し、成果を論文や学会で発表する——この一連のプロセスを徹底的に体験することが、学生たちの科学的思考力を飛躍的に高めている。