本場ハワイのローカルフードとして親しまれている「スパムむすび(Spam Musubi)」は、日本の一般的なおにぎりと異なり、濃厚なテリヤキ風の甘辛タレが味の決め手となっています。単にスパムを焼いて挟むだけでは塩辛さが際立ってしまいますが、タレをまとわせることで米の甘みと豚肉の旨味が調和します。
取材と試作を重ねて導き出した、家庭で手軽に再現できるスパムおにぎり黄金比タレの調合比率は以下の通りです。
【スパム1缶(約340g・8枚スライス分)の調味料比率】
・醤油:大さじ2
・みりん:大さじ2
・砂糖(三温糖または上白糖):大さじ1
・酒:小さじ1(肉の臭みを消し、タレに奥行きを出す隠し味)
調理のプロセスにもプロならではの手順があります。まず、油を引いていないフライパンで中火にかけ、7〜8ミリ幅に均等に切ったスパムの両面をじっくり焼きます。表面がカリッとして香ばしい焼き色がつき、中から脂が滲み出てきたところで火を止め、キッチンペーパーでフライパン内の余分な脂を徹底的に拭き取ります。この作業を怠るとタレが油を弾いてしまい、味が染み込まないばかりか脂っこい仕上がりになってしまいます。
脂を拭き取った後に混ぜ合わせた調味液を一気に回し入れ、弱火で加熱しながらスパムの両面にタレを絡めます。タレにとろみがつき、細かい泡が立ち上って照りが出たところで火から下ろします。これがスパムむすび本場ハワイレシピに極めて近い、濃厚でコクのある仕上がりを生み出す秘訣です。