2026年現在、満82歳を迎えた片岡仁左衛門。傘寿を越えてなお舞台に立ち続けるその姿は、まさに歌舞伎界の至宝と呼ぶにふさわしい輝きを放っています。ファンが最も気にかける体調面については、無理な連投を避け、出演演目の選定や出番の配分に細心の配慮がなされています。月ごとの興行スケジュールでは、単独での大役に挑みつつも、体力を考慮した無理のない配役シフトが組まれており、万全のコンディションで舞台に臨む体制が確立されています。
直近の舞台出演情報を追うと、本拠地ともいえる歌舞伎座の看板公演をはじめ、京都・南座の顔見世興行など、主要な大歌舞伎において欠かせない柱としてプログラムに名を連ねています。劇場ロビーでは開幕前から長蛇の列ができ、松嶋屋を愛するオールドファンから歌舞伎鑑賞を始めたばかりの若い層まで、幅広い観客が客席を埋め尽くします。幕が開き、仁左衛門が花道に姿を現した瞬間に客席を包む静寂と、その直後に沸き起こる割れんばかりの拍手は、現在の歌舞伎界でも類を見ない特別な熱量を帯びています。