かつては組関係者から直接手渡されるか、一部の事件現場や関係先家宅捜索の流出品としてしか市場に出回らなかった名刺だが、近年ではインターネットの闇オークションやコレクター間の秘密裏の売買を通じて流通するケースが報告されている。
組の解散や構成員の離脱に伴い、かつての名刺が「裏社会の遺物」としてオークションサイトに出品されることがある。だが、警察当局や犯罪捜査機関はこうした流出経路を常時監視している。売買に関与した人物のIPアドレスや取引記録から、組織の資金源解明や違法取引の捜査へと波及するケースも少なくない。入手経路を辿る過程自体が、捜査線上に浮上する危険な橋なのだ。