「親も粉瘤が多かったから自分も遺伝したのではないか」という疑問に対し、北海道皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科 札幌院をはじめとする専門機関の見解は明確です。粉瘤ができやすい体質の遺伝について、粉瘤という疾患そのものが単一の遺伝子で遺伝するわけではありません。遺伝するのはあくまで「皮脂の分泌量」「毛穴の開きやすさ」「皮膚の角化傾向」といった肌質のベースです。
一方で、全身に数十個から数百個ものしこりが生じる場合、アテローム多発の理由として「多発性毛包嚢腫症」や「ガードナー症候群」といった特定の遺伝性疾患が背景に潜んでいるケースも存在します。単発の粉瘤とは異なり、これらは明らかな遺伝的素因を持つため、若年期から多発する場合は皮膚科専門医による鑑別診断が不可欠です。
さらに見逃せないのが、粉瘤とストレスや生活習慣の密接な結びつきです。過剰なストレスや慢性的な睡眠不足は自律神経を乱し、男性ホルモン様物質の分泌を促進させて皮脂を過剰分泌させます。また、高糖質・高脂質の偏った食事は角栓の形成を助長し、毛穴の出口を塞ぐトリガーとなります。「体質だから仕方ない」と諦める前に、生活環境による増悪因子をコントロールする視点が求められます。