愛媛県内の口コミや知恵袋、SNS上などで必ずと言っていいほど話題にのぼるのが、松山赤十字病院待ち時間の真相です。「予約時間から2時間以上呼ばれなかった」「午前中に病院に入ったのに会計を終えたら夕方前だった」という声が散見されますが、現場の取材で見えてくるのは、単なる事務処理の遅延ではない明確な医療現場のメカニズムです。
大きな要因となっているのが、愛媛県内屈指の出動体制を誇る松山赤十字病院高度救命救急センターの存在です。重症外傷、心筋梗塞、脳卒中、急性大動脈解離といった一刻を争う救急患者が24時間365日搬送されてきます。各診療科の専門医は外来診療を担当しながらも、急患の緊急手術やカテーテル治療へ緊急招集されるケースが日常茶飯事です。
現場の看護師や関係者の証言によると、「予約外来であっても、救急搬送の重篤度によって外来担当医が急遽処置室へ入らざるを得ない局面がある」と語られています。また、大病院ならではの詳細な血液検査、CT・MRI画像診断を「診察前」に実施し、その結果が出揃ってから診察室へ入る運用となっているため、検査機器の混雑や解析待ちの時間がどうしても加算されます。こうした医療安全上のプロセスが、待ち時間の長さとなって表れているのが実情です。