味の時計台の閉店理由と買収劇の真相|魂心家傘下で変化した現在

味の時計台の閉店理由と買収劇の真相|魂心家傘下で変化した現在

味の時計台の閉店理由と買収劇の真相|魂心家傘下で変化した現在の特集記事をお届けします。専門的な知識がチェックできます。

味の時計台のオリジナルを築き上げたのは、1974年に創業し、1986年に会社設立された株式会社時計台観光(創業者・志釜憲治氏)です。中華鍋で豪快に野菜とラードを炒め、そこに白味噌ベースのスープを注ぎ込む王道の札幌ラーメンスタイルを確立し、フランチャイズ展開によって一世を風靡しました。

しかし、個人店発祥のチェーンに共通する「設備の老朽化」や「後継者問題」、そしてフランチャイズ各店の品質管理のばらつきという課題が長年横たわっていました。そこに資本参加したのがトイダックです。同社は強力なセントラルキッチン機能と、家系ラーメン特有の「濃縮された濃厚豚骨スープの量産化ノウハウ」を保持していました。

経営権の移行に伴い、時計台観光の体制は刷新され、既存の「味の時計台」店舗を順次改装。立地や客層に応じて、完全に「魂心家」へと看板を掛け替えるケースと、「味の時計台」の屋号を残しつつ魂心家のプロデュースによって内装・オペレーション・スープを全面的に刷新する「ハイブリッドリニューアル」の2つのルートが採用されました。この大胆なメス入れこそが、店舗一覧から昔ながらの店舗が姿を消していった構造的背景です。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。