ゼビアックスローションを使用する上で、多くの患者が見落としがちな最大の盲点が「使用期間の明確なリミット」です。赤ニキビが治った後も、「またニキビができるのが怖いから」と予防目的でダラダラと毎日塗り続けてしまう人が後を絶ちません。
しかし、日本皮膚科学会のガイドラインおよび添付文書において、抗菌薬の外用は漫然と長期連用すべきではないと明記されています。オザノキサシンがいくら耐性化しにくい構造を持っているとはいえ、長期間にわたって皮膚に塗布し続ければ、薬が効かない耐性菌を誘導するリスクは確実に上昇します。
臨床現場における使用期間の目安は、効果判定を行う2週間から最長でも4週間(1ヶ月)程度です。1〜2週間適切に塗布しても赤ニキビの勢いが全く衰えない場合は、原因菌がオザノキサシンに感受性を持たないか、前述の真菌性毛包炎など別の原因が疑われます。赤みが引き、炎症が治まった段階でゼビアックスの塗布は潔く終了し、ベピオやディフェリンなどの「維持療法(毛穴詰まりを防ぐ治療)」へと移行するのが、ニキビ跡を残さず再発を防ぐ皮膚科学の鉄則です。