じゃがいも後作の完全攻略|連作障害ゼロで畑を最大活用する秘策

じゃがいも後作の完全攻略|連作障害ゼロで畑を最大活用する秘策

じゃがいも後作の完全攻略|連作障害ゼロで畑を最大活用する秘策の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。

どんな後作を選ぶにしても、じゃがいも収穫後の土づくりは避けて通れません。以下の手順が、プロ農家・農業普及指導員が推奨する標準的なプロセスです。

Step 1:残渣の完全除去(収穫後すぐに実施)

じゃがいもの茎葉・残った小いも・根の破片を畑からすべて取り除きます。これを怠ると、病原菌・センチュウの生存場所となり、後作への感染源になります。特に疫病(晩疫病)の被害があった株の残渣は、コンポストに入れず必ず処分してください。

Step 2:深耕と土壌pHの確認・調整

スコップまたは管理機で25〜30cmの深耕を行います。じゃがいもの栽培で固まった土をほぐすとともに、土壌pHを測定します(簡易テスターで1,000〜2,000円程度から入手可能)。目標pHは後作に合わせて、玉ねぎ・白菜・ブロッコリーならpH6.0〜6.5が適正範囲です。酸性に傾いている場合は苦土石灰を1㎡あたり100〜150g程度施用し、1〜2週間すき込んで中和させます。

Step 3:有機物補充(堆肥・腐葉土)

完熟堆肥を1㎡あたり1〜2kg投入し、土とよく混ぜます。じゃがいもが消費したカリウム・カルシウムを補うため、草木灰(1㎡あたり50〜100g)を合わせて施用するのも効果的です。窒素過多は後作によっては徒長の原因になるため、追加の化成肥料は後作野菜に合わせて調整します。

Step 4:緑肥の活用(センチュウ対策の最終兵器)

じゃがいも栽培で深刻になりがちなネコブセンチュウへの対策として、緑肥作物の活用が近年注目されています。特に推奨されているのが以下の2種です。

  • マリーゴールド(アフリカントール種):根から分泌するα-テルチエニルがネコブセンチュウを抑制。栽培試験では土壌センチュウ密度を最大80%削減したデータもあります(農研機構・野菜茶業研究所の試験報告より)。春じゃが後の7月に播種し、9〜10月にすき込んで翌年の白菜・玉ねぎ畝に利用するケースが最も現実的です。
  • えん麦(エンバク):有機酸を分泌してセンチュウの活動を抑制するとともに、根系が土壌構造を改善します。じゃが収穫後にすぐ播種し、草丈30〜40cmになったらすき込む「すき込み緑肥」として使用します。
小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。