かつてのサッカー界では「ハンド=故意(意図的)」が絶対的な原則でした。しかし、競技スピードの高速化とハイビジョン映像技術の進化に伴い、「故意か偶然か」を主審の主観だけで見極めることが困難になり、ルール改正が繰り返されてきました。
日本サッカー協会(JFA)審判委員会や欧州サッカー連盟(UEFA)の審判部会が共有する最新ガイドラインでは、「身体の動きの正当性(Justifiable Movement)」が重視されています。例えば、ジャンプの着地時や全力疾走時にバランスを取るための腕の開きは「自然な身体の動き」として許容されるケースが増加しました。
一方で、壁を作った際に腕を身体の幅以上に広げてシュートコースを遮断する行為は、意図の有無にかかわらず「不自然に体を大きくした」とみなされ、ビデオ判定で即座にPKが宣告される設計になっています。