納車が進み、日常の足として数万キロを走破したオーナーたちの間で、後部座席に対するリアルな評価が定着してきました。乗り心地に関する評判は、ハードウェアの進化と居住アメニティの簡素化という明暗がはっきりと分かれています。
走りの質感は歴代最高レベルに向上
第2世代TNGAプラットフォームの恩恵を受け、ボディ剛性は飛躍的に向上しました。リアサスペンションのしなやかなストローク感とフラットな乗り心地は、段差を乗り越えた際の突き上げや上下の揺すられ感を巧みにいなします。「50系特有の安っぽい微振動が消え、欧州セダンに匹敵する重厚な乗り心地になった」という好意的な評価は極めて多く、乗り物酔いしにくくなったという声も多数報告されています。
「後悔した」と語るユーザーに共通する4つの盲点
一方で、納車後に「ここまで使い勝手が犠牲になっているとは思わなかった」と後悔を口にするユーザーも存在します。不満の矛先は以下の4点に集中しています。
- リクライニング機能の撤廃:先代50系には備わっていた背もたれの角度調整機構が全廃されました。長距離ドライブの際、少しシートを倒して休息を取りたい同乗者にとって、固定された背もたれ角度は疲労感に直結します。
- 後席シートヒーターの非搭載:上位グレード「Z」であっても、国内仕様には後席シートヒーターの設定がありません。冬場に後席を多用する寒冷地ユーザーや、同乗者をもてなす用途で購入した層から強い不満が寄せられています。
- 閉塞感と視界の狭さ:前席シートがスポーティなハイバック風形状に大型化されたこと、さらにサイドウィンドウが小さいため、後席からの前方・側方視界がかなり遮られます。「まるで洞窟や潜水艦の中に座らされているようだ」という表現をする同乗者も少なくありません。
- チャイルドシート載せやすさの悪化:開口部が低くルーフが迫っているため、乳幼児を抱っこしながら車内に入れ、チャイルドシートに固定する作業で腰を痛めやすい構造です。日常的に小さな子供を乗せる親世代からは厳しい意見が目立ちます。