日本の演芸史を振り返ると、昭和のレツゴー三匹やコント赤信号に始まり、平成から令和にかけても数々のお笑いトリオがお茶の間を沸かせてきました。コンビとの決定的な違いは、舞台上に「多数派と少数派」を作れる点や、第三者が客観的な視点からツッコミを入れられる点にあります。
代表的な歴代お笑い三人組を振り返ると、そのフォーメーションはグループごとに全く異なります。
【歴代の主な人気お笑いトリオ一覧】
・ダチョウ倶楽部(肥後克広、寺門ジモン、上島竜兵)
・ネプチューン(名倉潤、原田泰造、堀内健)
・東京03(飯塚悟志、豊本明長、角田晃広)
・ロバート(秋山竜次、馬場裕之、山本博)
・我が家(坪倉由幸、杉山裕之、谷田部俊)
・パンサー(向井慧、菅良太郎、尾形貴弘)
・ハナコ(菊田竜大、秋山寛貴、岡部大)
・3時のヒロイン(福田麻貴、ゆめっち、かなで)
・ジェラードン(アタック西本、かみちぃ、海野裕二)
・ネルソンズ(和田まんじゅう、青山フォール勝ち、岸健之助)
トリオの基本システムは、大きく分けて2つのパターンが存在します。ひとつは、名倉潤や飯塚悟志のように「1人の強力なツッコミが2人の奔放なボケを制御する」スタイル。もうひとつは、パンサーの向井慧と菅良太郎のように「2人のツッコミ(あるいは仕掛け人)が1人の強烈なキャラクターを追い詰める」スタイルです。この絶妙な三角形のバランスこそが、観客を飽きさせないグルーヴを生み出す原動力となっています。