琉球サンロイヤルホテルを語る上で欠かせないのが、食に対する徹底したこだわりです。宿泊者限定の琉球サンロイヤルホテルの朝食は、楽天トラベルなどの朝食フェスティバルでも上位にランクインするほどの知名度を誇っていました。
朝食では、定番のラフテー(豚の角煮)、チャンプルー各種、沖縄そば、ゆし豆腐といった伝統郷土料理が並び、注文を受けてから焼き上げるライブキッチンのフレンチトーストやオムレツは毎朝長蛇の列ができる名物となっていました。「朝から沖縄の食文化をすべて堪能できる」と、ビジネス利用者が朝食目当てで指定予約するケースも珍しくありませんでした。
また、館内の中華レストラン「龍鳳」のランチバイキングは、地元那覇のビジネスパーソンやファミリー層から絶大な支持を集めていました。広東・四川の本格技法を取り入れた点心や麻婆豆腐、週替わりの特製海鮮料理がリーズナブルな価格で提供され、昼時には満席が続く地域屈指の人気店でした。ホテル閉館時に多くの地元民から惜しまれたのは、この食のコミュニティ空間が失われることへの喪失感でもありました。