店内に一歩足を踏み入れると、外の喧騒が嘘のように静かでノスタルジックな世界が広がります。中央には北海道の厳しい冬を支えてきた大きな薪ストーブが置かれ、壁には昭和の時代を物語る手書きのメニュー短冊がずらりと並んでいます。
かつて大型バスや家族連れのドライブ客で賑わった全盛期には、カニラーメンや天丼、定食類など多彩な料理を提供していました。しかし現在、実質的に注文できるメニューは「かにめし」一本のみとなっています。席に着くと店主から「かにめしでいいかい?」と優しく声をかけられるのが定番の流れです。
自然光と控えめな照明に包まれた店内には、年季の入ったテーブルや椅子、懐かしい調度品がそのまま残されており、まるで昭和後期のドライブイン文化をそのまま保存した私設博物館のような趣を醸し出しています。