舞台演劇で着実に実力を磨いていた彼女が映画界の表舞台へと躍り出たのは、鬼才M・ナイト・シャマラン監督の目に留まったことがきっかけでした。以降、大作エンターテインメントから骨太な人間ドラマまで、幅広いジャンルで強烈な存在感を残し続けています。彼女のフィルモグラフィを語る上で欠かせないブライス・ダラス・ハワード出演映画おすすめの4作品を紐解きます。
1. 『ヴィレッジ』(2004年)|視覚障害の難役を演じ切った衝撃の主演デビュー
映画初主演作となったヴィレッジ シャマラン 映画において、彼女は怪物が潜むとされる森に囲まれた隔離集落で暮らす盲目の少女アイヴィー役を演じました。シャマラン監督がブロードウェイ舞台『お気に召すまま』での彼女の演技に惚れ込み、オーディションなしで抜擢した逸話は有名です。実際に盲学校へ通い詰めて習得したという繊細な視線の揺らぎや、恐怖に立ち向かう凛とした佇まいは、世界中の映画批評家から「驚くべき新星の誕生」と絶賛されました。
2. 『スパイダーマン3』(2007年)|自らスタントをこなしたヒロインの輝き
サム・ライミ監督版のトリロジー最終章スパイダーマン3 グウェン役では、主人公ピーター・パーカーのもう一人の想い人となるグウェン・ステイシーを好演。ブロンドヘアにイメージを一新し、崩壊する高層ビルから落下する危険なアクションシーンもスタントなしで自ら演じ切りました。当時、本人は妊娠初期であったにもかかわらず現場でその事実を明かさずプロフェッショナリズムを貫いたというエピソードは、彼女の映画作りに懸ける並々ならぬ覚悟を物語っています。
3. 『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』(2011年)|怪演が光る差別主義者役
1960年代のミシシッピ州を舞台に人種差別を描いた社会派ドラマヘルプ 心がつなぐストーリー 評判において、彼女は傲慢で冷酷な上流階級の婦人ヒリー・ホルブルック役を担当。観客の憎悪を一身に集める難役でありながら、当時の差別構造が生み出した人間の歪みを緻密に体現し、全米映画俳優組合賞(SAG賞)キャスト賞受賞に大きく貢献しました。「悪役が完璧であるほど物語に深みが生まれる」という映画の鉄則を証明した名演です。
4. 『ARGYLLE/アーガイル』(2024年)|アクションヒロイン像を覆した主役
マシュー・ヴォーン監督が手掛けたスパイアクション大作アーガイル ブライス・ダラス・ハワードでは、自らの書いた小説が現実のスパイ戦争とリンクしてしまう内向的な作家エリー・コンウェイ役で主演を務めました。これまでのハリウッド映画にありがちだったステレオタイプな細身のアクションヒロインとは一線を画し、等身大の肉体美と華麗な格闘アクションを披露。旧来の美の固定観念に縛られない新しい時代の主人公像を提示した点でも、映画業界内外から高い支持を獲得しました。