多くのプレイヤーが一度は試し、そして落胆するのが「本体カメラの写真からMiiを自動作成する機能」です。「最新技術なら写真から激似のMiiが自動で作れるはず」という淡い期待は、ほぼ例外なく打ち砕かれます。ネット上でも「写真から作ると誰一人として似ない」「得体の知れない宇宙人が生まれる」といった悲鳴に似た報告が散見されます。
なぜ自動作成機能はここまで機能しないのでしょうか。その理由は、アルゴリズムの認識メカニズムと人間が感じる「似ている」という認知プロセスの決定的なズレにあります。
システム側の画像認識は、目・鼻・口の「幾何学的な絶対座標」を機械的に計測してパーツを割り当てます。しかし、人間が他人の顔を識別する際、無意識に働いているのは「特徴のデフォルメとカリカチュアライズ(誇張)」です。「目が細い」「エラが張っている」「タレ目である」といった、本人のアイデンティティを形成する主観的特徴を脳内で増幅して認識しているため、機械的に正確な配置をトレースしただけのMiiは、人間から見ると「最も似ていない凡庸な顔」に映ってしまうのです。
「写真からの自動作成」はあくまで大まかな顔型を決めるための下書きに過ぎず、そこから人間の手によって大胆に特徴を誇張し、不要なノイズを削ぎ落とす工程こそが、激似Miiを生み出す絶対的な真理といえます。