アニメ第16話および原作最終章の結末は、発表から年月が経過した現在もファンの間で最も白熱する議論の対象です。ビル脱出後、ザックは警察に身柄を拘束されて死刑判決を受け、レイチェルは精神医療を施す保護施設に隔離されます。そしてある嵐の夜、死刑囚用刑務所を脱獄したザックが窓を破壊してレイチェルの部屋に現れ、二人は夜空へと飛び出していきます。
翌朝、部屋に残されていたのは、割れた窓ガラス、枠に付着した血痕、そして床に落ちたザックのナイフだけでした。この衝撃的なラストシーンを巡っては、大きく分けて以下の2つの説が対立しています。
原作者である真田まこと氏はインタビューやファンブック等において、この結末について「受け手の解釈に委ねる」というスタンスを一貫して取っています。しかし、物語の文脈において最も重要なのは「肉体的な生死」そのものではありません。
ネット上では「ザックはすでに処刑されており、レイチェルの妄想だった」という極端な鬱エンド解釈も散見されますが、作中で描かれた「二人が交わした誓いは決して嘘ではなかった」という事実こそが本質です。外の世界の法律や倫理から完全に切り離された場所で、二人の魂の契約が完遂されたこと――それこそが本作の提示した唯一無二の結末といえます。