インターネット上で「ティッシュ王子」と検索すると、製紙業界最大手の王子ホールディングス(王子製紙・ネピア)を想起する人が少なくありません。しかし、この愛称の対象である井川意高氏は、家庭紙ブランド「エリエール」で知られる大王製紙の創業家3代目です。
「王子」という呼称は会社名に由来するものではなく、「製紙業界大手・大王製紙の華麗なる御曹司(プリンス)」という意味でメディアや経済界から名付けられたニックネームです。創業者の祖父・井川伊勢吉氏、中興の祖である父・井川高雄氏の血筋を引き、幼少期から将来の社長就任を宿命づけられていた背景があります。
一般ユーザーの間で「ネピアのティシュを扱う王子ネピアの元社長」と誤認されやすい要因は、「ティッシュ」と「王子」という単語の組み合わせが引き起こす連想にあります。事実関係として、井川氏がトップを務めたのは大王製紙であり、王子製紙グループとは競合関係にあたるまったく別の法人です。