彼女の強さを語る上で、2020年のラストランと並んで外せないのが、3歳時に打ち立てた驚異のレコードタイムだ。芝2400メートル、2分20秒6。この数字が掲示板に表示された瞬間、競馬場全体がざわめき、そして静まり返った。世界中の競馬関係者が「時計の故障ではないか」と目を疑ったほどの異次元の決着だった。
この時計は、単なる高速馬場の恩恵だけでは説明がつかない。極限のスピードを持続する心肺機能と、それを支える強靭なフットワーク。彼女は日本の高速馬場に適応した究極のサラブレッドであり、その完成形がまさにあの日の走りだったと言える。