毎年この時期になると巻き起こる狂騒曲の根底には、魅力度ランキング調査方法そのものが抱える構造的バイアスが存在します。この調査は株式会社ブランド総合研究所が2006年から実施している「地域ブランド調査」の一部であり、全国の20代〜70代を対象としたインターネット調査です。
配点方式を詳しく読み解くと、極めて偏向が生じやすい仕組みであることがわかります。
- 「とても魅力的」:100点
- 「やや魅力的」:50点
- 「どちらでもない」:0点
- 「あまり魅力的でない」:0点
- 「まったく魅力的でない」:0点
つまり、「嫌い・魅力を感じない」だけでなく、「よく知らない」「どちらでもない」と回答された時点でスコアは完全にゼロ点扱いとなります。さらに、回答者サンプルの多くが人口比率に従って大都市圏(一都三県など)に偏っているため、首都圏のテレビキー局や全国紙で派手に露出しない遠隔地の県は、実態がいかに豊かであっても無得点の山に埋もれてしまうのです。
SNSやネット掲示板(5ちゃんねる、知恵袋)に投稿された現場ユーザーの生の声を見ても、生活者の見解は極めて現実的です。
- 「佐賀が最下位?呼子のイカの活き造りを食べてから同じことが言えるのか。観光客でごった返して行列地獄になるくらいなら、47位のまま隠れ家として残ってほしい」
- 「茨城が最下位を脱出したのは納得。最近のひたち海浜公園や大洗のSNSマーケティングは東京の若者に完全に刺さっている」
- 「そもそもこのランキングは『行ったことがある人の満足度』ではなく『行ったことがない人のイメージ人気投票』。住んでいる人間からすれば痛くも痒くもない」