日本国内で実際にベジマイトを日常使いしているコア層や、オーストラリア滞在経験者たちは、この特異なスプレッドとどのように向き合っているのでしょうか。SNSやコミュニティ掲示板におけるリアルな肉声を拾い上げていくと、興味深い「嗜好の変遷プロセス」が浮かび上がってきます。
オーストラリア滞在歴3年の日本人男性(30代・エンジニア)は、自身のSNSで次のように振り返っています。
「最初の1週間はホストファミリーの朝食に出てきて地獄だと思った。けれど、彼らに『バターを信じられないくらい塗ってから、インクを垂らすようにベジマイトを塗れ』と指導されて試したら世界が変わった。帰国した今でも、二日酔いの朝にはカルディで買ったベジマイトを無性に身体が欲する」
一方で、国内の輸入食品店で購入した初挑戦ユーザーからは、以下のような戸惑いの声も少なくありません。
「カルディで見かけて物珍しさで買ったが、家族全員がスプーン一口でギブアップ。冷蔵庫のドアポケットに何年も眠っている」(40代主婦)
「匂いを嗅いだ瞬間、理科室の薬品か漢方薬のような刺激を感じて蓋を閉めた。初心者は絶対に単体で味見してはいけない」(20代学生)
このように、現場のリアルな声は「正しいリテラシーを持って導入されたか否か」によって、歓喜と拒絶の二極化が極端に生じている現実を如実に物語っています。