鍋焼きラーメン千秋の券売機に向かうと、その潔いメニュー展開に作り手の矜持を感じ取ることができます。基本となる「鍋焼きラーメン」は、並(半玉・1玉)や大(1.5玉)、特大といったサイズ展開を軸に、ニンニクや唐辛子を効かせたバリエーションも用意されています。
しかし、ここで誰もが頼むべき必須アイテムが「ライス」です。千秋における真のクライマックスは、麺を完食した後に訪れる鍋焼きラーメン 雑炊セットとしての完成度にあります。
多くの常連が実践する流儀は、麺をすする段階では中央の生卵をあえて割らず、熱々のスープの中で「温玉状態」に育てておくことです。麺を食べ終えた後、白米を土鍋へと一気に投入し、育てておいた黄身をとろりと割りほぐします。濃厚な鶏出汁を吸い込んだ米粒に、濃厚な卵黄が絡み合う瞬間、この料理はラーメンから完全無欠の「極上鶏雑炊」へと昇華します。
さらに見逃せないのが、添えられている鍋焼きラーメン たくあんの存在です。須崎現地でも鍋焼きラーメンの添え物として古漬けたくあんを出すのが7大定義の一つと定められていますが、千秋でもこのルールを厳格に順守。甘酸っぱく塩気の効いた黄色いたくあんをポリポリと噛むことで、濃厚な出汁で満たされた口内が瞬時にリセットされ、最後の米一粒まで飽きることなく完食へと導かれます。