「實」という文字を正しく理解するためには、まず字形構造と登録上の基礎データを把握することが近道です。
部首は上部に冠された「宀(うかんむり)」であり、部首を除いた偏旁(へんぼう)部分は「貫(かん)」で構成されています。漢和辞典における分類も宀部に属します。
読み方については、現代の新字体「実」と完全に一致します。音読みでは「ジツ」「シツ」、訓読みでは「み」「みの(る)」「まこと」「みち(る)」と読みます。さらに、名乗り(人名特有の読み)としては「さね」「ちか」「なお」「のり」「ま」「まこと」「み」「みつ」「よし」など極めて多彩な響きを持ち、古くから名付けにおいて重宝されてきました。
注意すべきは「總画数(総画数)」です。新字体の「実」が8画であるのに対し、旧字体の「實」は14画を数えます。内訳は、うかんむり(宀)が3画、下の「貫」が11画(上部の「毌」が4画、下部の「貝」が7画)となります。筆順や画数計算を要する場面では、略字感覚で書くと画数を誤りやすいため留意が必要です。